宅配ボックスと連動する、各戸専用型EV充電システム
2022年04月15日
宅配ボックスメーカーの日本宅配システム(愛知県名古屋市)は2022年3月、集合住宅用の「EV充電システム i-CHARGER(アイ・チャージャー)30」の販売をスタート。同システムは各戸専用型で、管理者は各充電器の利用データを宅配ボックスで把握でき、ユーザーは充電器のみの操作で充電利用が完結するという仕組みです。
電気式宅配ボックスの特徴を生かし、SDGsを推進
日本宅配システム / EV充電システム i-CHARGER30
この電気自動車(EV)充電システムの最初のバージョンは、2009年に販売されました。今回リニューアルした「EV充電システム i-CHARGER30」は、ユーザーの利便性を考慮し、最新の各戸専用型に。管理者は各充電器の利用データを宅配ボックスで把握し、利用料金を専用サイトでダウンロードする仕組みです。ユーザーは充電器のみの操作で充電の利用が完結します。
共用の充電器では充電による渋滞が起きかねませんが、各駐車スペースの専用設備としているため、充電器の設置に関しては物件の規模に左右されません。導入費用には、一般社団法人次世代自動車振興センター(東京都中央区)の「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」も活用できました(2021年度実績)。日本宅配システムの木本和良専務執行役員は、「新築への導入だけでなく、既存の集合住宅向けにも積極的に展開していく。機械式立体駐車場などさまざまなタイプの駐車場に対応する商品を開発していく計画だ」と語ります。
同社は、2020年12月から「電気式宅配ボックスSDGs&DX PROJECT」というプロジェクトを行っています。これは、管理面に優れた電気式宅配ボックスの特徴を生かしながら、SDGsにつながる取り組みを推進するものです。これまで、内覧会のDX(デジタルトランスフォーメーション)化や他社製品も含めたリサイクル等を行ってきた同プロジェクトの第7弾として、「EV充電システム i-CHARGER30」を発売。宅配ボックスと連動するシステムで、SDGsの「7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに」の目標達成に寄与するとのこと。
名称:EV充電システム i-CHARGER30
価格:※日本宅配システムに問い合せを
サイズ:ユニットの外形寸法 W180×D250×H1500mm ※防滴対応、充電ユニット扉は左蝶番のみ
材質・仕上げ:ステンレス鋼板・塗装仕上げ
システム:宅配ボックス連動システム ※共用サービス支援システム「J-シェアー」との連動も可能
その他スペック:設置場所は屋内外兼用(タワー式駐車場タイプは屋外設置不可)、動作環境は温度-10℃~40℃、湿度15%~85%(凍結、腐敗ガス等なきこと)、電気的環境性能はIEC61000規格に準拠、最大接続基数は宅配ボックス1台あたり64基
社名:日本宅配システム
設立:1993年
代表取締役会長兼社長:淺井泰夫
資本金:7000万円
事業内容:宅配ボックスの製造、販売、管理、宅配サービス
本社所在地:愛知県名古屋市東区葵1-25-1ニッシンビル4F
連絡先:電話052-935-0111