木造アパート向け玄関用床材　シートを一体化し工期短縮

2021年12月17日

　住宅設備の開発・製造販売を行うシナネン（東京都港区）は、床材シートを一体化させた「玄関防水パン」を販売中。施工を簡略化したので工期を大幅に短縮。新築木造アパートやリノベーションで活用できます。

最大４日間の工期が最短数分へ短縮

シナネン　／　玄関防水パン

　シナネンは、洗濯機防水パンで培った技術を建材に活用し、玄関用床材「玄関防水パン」を2021年10月より販売しています。同商品は、住宅建材・インテリア製品の製造・販売を手がける東リ（兵庫県伊丹市）と共同開発したトレイ型の玄関設備で、防水加工が施された床材シートで成形されています。

　強みとなるのは、玄関床には、これまで異なる施工事業者による防水・下地・表面施工の3工程が必要でしたが、「玄関防水パン」は設置するだけで完成する点です。両面テープや接着剤で貼るだけで施工可能で、最大4日の工期が最短数分へと短縮され、建築コストの削減や職人不足も解消が期待できます。同商品は、パンの厚さが10㎜と通常施工の3㎜より分厚いため、靴音の防音効果も見込めます。また、角がラウンド型であり、縁にカビの発生やごみのつまりが起きにくくメンテナンスも簡単。材質は、資源有効利用促進法に適したリサイクル可能な塩化ビニール樹脂を使用しています。土間寸法は900㎜×900㎜ですが、ほかのサイズにも対応可能。新築木造アパートを建設するデベロッパー、ハウスメーカー、地域の工務店・販売店などを主なターゲットとしています。 営業部・山崎一高部長は「木造物件には玄関の防水施工は重要であり、施工を楽に時間をかけず行えることが利点となる。木造以外の構造やリノベーションにも活用していきたい」と話します。