民泊物件を時間貸しに転用するプロジェクト

2020年07月21日

 利用者が減少している民泊物件に対し、スマートロックを活用してリモートワークのオフィスとしての需要を取り込む『時間貸しワークスペース転用プロジェクト』が始まりました。民泊からの転用物件の特集ウェブサイトページで集客も行っています。

▲大崎電気工業のスマートロック『OPELO(オペロ)』

スマートロックで受け渡し管理を省力化

スペイシー / 時間貸しワークスペース転用プロジェクト

 会議室のシェアリング事業を手掛けるスペイシー(東京都千代田区)は民泊事業者向けに『時間貸しワークスペース転用プロジェクト』を開始しています。大崎電気工業(東京都品川区)と連携し、対象物件にスマートロック『OPELO(オペロ)』を導入することで利用状況の管理を円滑に行えるようにするものです。コロナ禍で利用者が減った民泊物件に対し、リモートワークのオフィスとしての需要を取り込んでいきます。

 対面で鍵の受け渡しを行っている事業者が多い現行の民泊物件も、『OPELO』の設置により、そのまま時間貸しに転用できるようになります。同商品は、既存のキーシリンダー錠の上に設置できるのが特徴で、一時利用向けにワンタイムパスワードを発行できる他、解錠には暗証番号やスマートフォンなど複数の方法が使えます。

 民泊事業者のメリットは、スマートロックを、民泊に戻してからも運用できる点です。さらに、時間貸しならリネン交換や清掃などのランニングコストも抑えられます。スペイシーの担当者は「インバウンドの減少による赤字幅を少しでも減らし、事業の継続につなげてもらいたい」と話し、同社の運営するサイトには、民泊からの転用物件の特集ページがあり、集客を行っています。

 会議室の時間貸し市場では、オフィス内の密集を避けるために社員を1カ所に出社させず、近くに別のスペースを設けることで、社員を分散させて勤務させる需要が生まれています。今後も働く場所の分散は続くとみており、「自宅でもなく会社でもない場所」のニーズを取り込むことと、こうしたニーズがあることを物件の所有者や、使用する企業に対し、周知と提案を図っていくとのことです。

【商品概要】
名称:時間貸しワークスペース転用プロジェクト
注意事項:※詳細は要相談

【会社概要】
社名:スペイシー
設立:2013年10月
代表取締役:内田圭祐
資本金:3億7214万円(資本準備金含む)
事業内容: スペースマッチングサービス「spacee.jp」の企画・開発・運営
社員数:※不明
本社所在地:東京都千代田区一番町23-3千代田一番町ビル6F
連絡先:※ウェブサイトより「問い合せフォーム」のみ対応