URの再開発エリアで 漫画家育成シェアハウス開設

2021年07月08日

 漫画家志望者を支援する『トキワ荘プロジェクト』を行うNPO法人NEWVERY(ニューベリー:東京都港区)が、シェアハウス『多摩トキワソウ団地』(東京都日野市)を2021年7月にオープン。築60年の団地をリノベーションしたエリアを賃借したものです。

▲共用部のワークスペースで漫画を描く入居者
▲個室内部

共用部はワークスペースを完備。食事スペースは別

NEWVERY / 多摩トキワソウ団地

 漫画家志望者を支援するシェアハウス『トキワ荘プロジェクト』を行うNPO法人NEWVERYが、プロジェクト15棟目となるシェアハウス『多摩トキワソウ団地』(東京都日野市)をオープンしました。これまでで最大規模となり、既存のシェアハウスから入居者を一部集約して既存の7棟を閉鎖します。開設当初、29室でしたが、応募開始後1カ月経たずに満室に。すぐに増設に取り掛かり、7月1日から6室を追加するものの、申し込みが相次ぎ、7月初旬の空き室は3室となりました。

 物件は、独立行政法人都市再生機構(神奈川県横浜市)が築60年の団地をリノベーションした『りえんと多摩平』の一部として提供されたもので、『多摩トキワソウ団地』として運営する35室を含む一部エリアをNEWVERYが賃借するものです。特徴は、食事を行う共用部と別にワークスペースを完備していること。同プロジェクト内でNEWVERYが入居者にあっせんする漫画執筆業務においても、コロナ禍でテレワーク対応となる機会が増えているため、居室部以外での作業場としての活用が見込まれています。

 小崎和隆COOは「大規模拠点となり入居者が集約され、編集者を講師に呼ぶ講習会を開催しやすい。巡回の負担も減り、入居者の生活状況を把握しやすく、あっせん業務もやりやすくなる。従来は地方から上京する漫画家志望者が多かったが、現在は首都圏出身も増え、漫画家向けに成長できる住まいとしての魅力が高まった」と語ります。

【商品概要】
商品名:多摩トキワソウ団地
物件所在地:東京都日野市多摩平3-1-8(りえんと多摩平内。JR中央線「豊田」駅徒歩8分)
構造:鉄筋コンクリート造4階建て
リノベーション年月:2011年3月(建築:1960年)
居室数:35室(2021年7月現在)
入居対象:マンガ分野のクリエイターまたはその志望者
賃料:3万8000~4万2000円(敷金:3万円、入居金:5万円)
管理費:月額1万2000円(水光熱費、インターネット利用料込み)
その他:共用部はラウンジ・キッチン、ワークスペース、シャワーブース、ランドリーなど

【会社概要】
団体名:NPO法人NEWVERY
設立:2009年
理事長:小崎文恵
事業内容 :メッセージ・デザイン事業とコミュニティ・デザイン事業を展開。ビジネス課題をマンガ表現で解決するマンガ制作事業「Graphium Studios」を推進中。「トキワ荘プロジェクト」、シェア型学生寮「チェルシーハウス」を運営
職員数:正職員6人(2020年9月現在)
所在地:東京都港区南青山7-3-6 南青山HYビル7F荒井倶楽部内
連絡先:電話03-4400-1080 (10:00~19:00リモート勤務で留守電対応)