トイレのドア開閉で異常検知 管理会社向け見守りサービス

2021年06月10日

賃貸管理会社・オーナー向けの入居者見守りサービス『まもROOM(ルーム)』を、東京ガス(東京都港区)が始めました。一人で暮らす高齢の入居者などに対し、一定時間、トイレドアの開閉がなかった場合、家族など最大5カ所にメールで通知されるサービスです。

▲管理画面では、各戸の開閉状況が一覧で確認できる

高齢化する入居者の対応に。孤独死対応補償も含む

東京ガス / まもROOM

 都市ガス最大手の東京ガスは、賃貸管理会社・オーナー向けの入居者見守りサービス『まもROOM』の提供を2021年4月に開始しました。高齢化する入居者の生活に異常があれば、家族などにメールで通知するサービスです。

 入居者の部屋に機器を設置し、トイレのドアの開け閉めを検知して生活に異常がないかを見守るもので、設置機器は3つあり、無料で貸与されます。トイレのドアに設置するセンサーのほか、一体でコンセントに取り付ける通信装置2つ。これらにより、一定時間ドアの開け閉めがなかった場合、入居者の家族など最大5カ所にメールで通知されます。開閉の有無を判定する検知時間は24時間と48時間があり、管理会社側で設定でき、各住戸の開閉状況も管理画面上で確認できます。

 このほか、同サービスには孤独死対応補償と入居者向け電話相談も含まれます。孤独死対応補償は、原状回復と遺品整理費用として最大100万円が支払われる他、家賃保証として上限5万円を12カ月分保証するもの。電話相談は、入居者が電話やウェブで、医療や介護専門の資格を持つ専門相談員に体調不良などについて24時間365日、相談できるもの。そして、利用料金は契約戸数に応じた月額制で、センサーを設置後4カ月目から、機器の設置が済んでいない物件も含めて月額料金が発生します。同社が本サービスを始めた背景には、行政やオーナーから見守りサービスの提供を求める声が上がってきたこともあるそうです。

【商品概要】
名称:まもROOM
料金:契約戸数に応じた月額料金制※初期費用(機器費、施工費、契約事務手数料)不要、契約から24か月以内に解約の場合解約手数料必要 ※詳しくは東京ガスに問い合せを
その他:本サービスの契約は、賃貸集合住宅を管理、所有または一括借上げしている管理会社、オーナーが可能

【会社概要】
社名:東京ガス(東京瓦斯)
創立:1885年
資本金 :1418億円
事業内容:ガス(都市ガスの製造・供給および販売、リキッドガス事業、LNG販売等)、電力(電気の製造・供給および販売)、海外(海外における上流事業、中下流事業)、エネルギー関連(エンジニアリングソリューション事業、ガス器具、ガス工事、建設等)、不動産(土地および建物の賃貸・管理等)、その他(情報処理サービス事業、船舶事業等)
従業員数:単体7215人、連結1万6591人(2020年3月31日現在、従業員数は常勤の就業員数であり、受入出向者を含む)
本社所在地:東京都港区海岸1-5-20
連絡先:電話0120-117744(東京ガスステーション24 9:00~17:00 日祝除く)