入居者向け防災グッズ 年間50万個販売の投てき用消化用具

2023年01月17日

 「ファイテック投てき用消火用具」は、発火した場所に向けてボトル型の消火器を投げて割ることで、中に入った液体が壁などに付着し鎮火につながる消化用具です。賃貸住宅や商業施設向けに年間約50万個が販売されています。主に賃貸住宅の管理会社や仲介会社を通じてオーナーに販売され、付帯商品として導入されています。

▲ボトル型の消火器「ファイテック投てき用消火用具」

二次被害への備えとしても注目を集める

ファイテック / ファイテック投てき用消火用具

 「ファイテック投てき用消火用具」は、賃貸住宅や商業施設に年間約50万個が販売されています。その使い方は、発火した場所に向けてボトル型の消火器を投げて割るだけ。中に入った液体が壁などに付着し、鎮火につながるという仕組みです。アンモニア刺激臭のしない中性消火剤で、品質保証期間は5年間。付属のケースに入れて保管します。

 同商品を販売するファイテック(愛知県大口町)の林富徳社長は、「首都直下型地震などの縦揺れの地震が来ると地下の配管が折れ、消火栓から水が出ない事態も想定される」と話します。同社は、「ファイテック投てき用消火用具」を主に賃貸住宅の管理会社や仲介会社を通じてオーナーへ販売。「賃貸仲介・管理会社では、全国の4000店舗以上で取り扱いがあり、付帯商品として導入している」(林社長)

 また、「ファイテック投てき用消火用具」は、二次災害への備えとしても注目を集めています。林社長は、「火災では炎自体の被害はもちろん、消防隊の消火活動による水損被害によって、年間で約162億円も損失が出ているとするデータもある。日本全国のすべての住戸に、すぐに使える場所に消火への備えが必要だと考えている」と話します。

【商品概要】
名称:ファイテック投てき用消火用具
価格:7260円(税込み)
製品サイズ:(ボトル単体)直径70×200mm
消火剤質量:709g(総質量736g)
消火剤名称:水(浸潤剤入り)
使用先:一般家庭、障害者施設、保育・幼稚園、介護施設、飲食店全般、オフィス、工場など消火器が簡単に使用できない、消火器の粉末で施設全体に被害を及ぼしたくない、素早く消火したい場合に推奨
保管環境:あらゆる温度の保管環境に対応
付属品:天ぷら油用消火剤(袋のままいれるだけ)
その他:簡易消火用具なので消火範囲には限りがある
【会社概要】
社名:ファイテック
設⽴:2010年
代表取締役社長:林 富徳
資本⾦:4800万円(2019年4月現在)
事業内容:消火用品等の化学製品製造業、消防用設備の設計・施工・保守点検、リハビリ事業、ライフプラグ事業
本社所在地:愛知県丹羽郡大口町秋田3-101
連絡先:電話0587-95-1119