累計受講者1万人以上のビジネスコミュニケーションのオンライン教育サービス
2022年08月05日
アイソルート(東京都渋谷区)が展開する『コミュトレ』は、ビジネス上で必要となるコミュニケーション能力について学べるオンラインサービスです。17コース360種類以上のトレーニングとインストラクターによるアドバイスで実践的な能力の習得を目指します。ビジネスコミュニケーションの重要性について、コミュトレ推進部の高橋史慶さんに話を聞きました。
「人を知り、人を動かす」ためのコミュニケーション 講義と実践で応用できるスキルを身につける
アイソルート(東京都渋谷区) / コミュトレ
――『コミュトレ』とはどんなサービスなのでしょうか?
ビジネスにおけるコミュニケーション能力について、体系的に学習するオンライン教育サービスです。「上司と信頼関係を構築する」や「人前で自信を持って話す」「顧客に魅力的な提案を行う」など、ビジネスシーンで必要な能力の獲得を目指した17種類のコースを用意します。知識だけではなく、活用できる能力の習得が目的です。2009年からサービスを開始し、これまでに累計1万人以上が受講しました。
――社会人にとって必ず求められるスキルということですね。
人を知り、人の心を動かす能力=ビジネスコミュニケーションの能力だと思います。相手の立場に立って情報を聞き出し、深く理解すれば、相手の心を動かす提案ができます。こうしたコミュニケーション能力は先天的な能力だと思われがちですが、プログラミングや語学と同様に、後天的に身に付けることができます。
経団連が2018年に発表した「2018年度新卒採用に関するアンケート調査結果」によると、企業が採用選考時に重視する要素の第1位は、16年連続でコミュニケーション能力でした。また、弊社が人材教育事業を通じて1万3000人以上に「ビジネスシーンで最も競争力を発揮する能力」についてヒアリングした結果、技術力や会計などの専門知識よりも、ビジネスコミュニケーションの能力が重要だとする回答が上回りました。
これほど重要視されている能力にも関わらず、体系的な学びが確立されていないことに着眼しました。営業職出身の役員が、コミュニケーション能力の高さで成果を出していた経験をもとに、ビジネスコミュニケーションを体系的に学べるサービスの展開を始めたのです。
コミュニケーションの「型」を習得し ヒアリング能力を向上させる
――コミュニケーション能力を学ぶ上でのポイントは何でしょうか。
例えば営業シーンにおけるコミュニケーション能力を高めようと思った場合、相手のことを知る上でコミュニケーションの上手な人に共通するヒアリングの「型」を身につけます。営業シーンでは、相手からヒアリングすべき共通のポイントがあります。それを「型」として習得すれば、さまざまな営業シーンで応用できます。料理が苦手な人が、やみくもに調理してもうまく作ることは難しいですが、レシピがあればおいしく作れるのと同じです。
――具体的には、どのような学習プログラムになっているのでしょうか?
「知識の習得」と「態度の獲得」、「技能(実践力)の強化」という3つのテーマで学習を行います。
「知識の学習」では1回10~15分程度のウェブ講義を視聴し、問題解決の思考方法や知識について理解を深めます。 「知識の学習」では1回10~15分程度のウェブ講義を視聴し、問題解決の思考方法や知識について理解を深めます。一定のタイミングで確認用のテストを受け、記憶の定着を図ります。「態度の獲得」ではウェブ講義を視聴するほか、受講生同士のコミュニティを活用しながら学びます。「技能(実践力)の強化」では実践的なロールプレイングやプレゼンテーションを行います。
受講期間は1コースあたり2.5~5カ月です。インストラクターが学びをサポートするほか、診断テストにより現在の能力が可視化されるので、自分の性質や傾向、伸ばすべきポイントを把握した上で学習できる仕組みです。
―――どんな人が受講するのでしょうか?
「思っていることをうまく伝えられない」という課題を持つ人です。業種や職種を問わず、そうした課題を持つ人は多いです。自己表現がうまくできないと、「顧客に必要とされていない」「社内で自分が活躍できていない」といったように、自信を失うことにつながります。大切なのは実践できるスキルとして習得することです。知識だけを得ても課題解決には至りません。
――不動産業界での事例もあるのでしょうか?
賃貸営業に従事する入社3年目の25歳の方から「一生懸命仕事しているのに、結果が出せない」と相談を受けました。ヒアリングすると「賃貸営業の結果は物件の良し悪しで決まるので、良い物件じゃないと契約してもらえない」というのです。いつも上司から叱責を受けており、この考えで自己防衛しているようでした。
しかし、顧客のニーズをそのまま聞いて、それに適する物件を紹介するだけなら、ただの御用聞きに過ぎません。そこで、『コミュトレ』を通じてヒアリングの「型」を学び、顧客のニーズの裏側に潜む意識をくみ取る方法を習得してもらいました。その結果、雑談から情報を引き出し、物件選びのプロとしての提案ができるようになりました。
営業に対する意識も変わり、賃貸営業が「ただ物件を紹介する仕事」ではなく、「顧客の人生に寄り添う仕事」だと考えられるようになったといいます。その受講者は成約率も上がり、営業所内では常にトップ群に入るようになったと聞いています。
【概要】
名称:コミュトレ
価格:1コース18〜39万円(月々4800円〜)
【会社概要】
社名:アイソルート
設立:1999年9月
代表者:野田雄彦
資本金:3710万円
事業内容:人材教育・コンサルティング事業、パッケージソフトの開発、コンピュータシステムの開発、ネットワーク運用管理
本社所在地:東京都渋谷区代々木2-1-1 新宿マインズタワー 13F
連絡先:電話03-6276-6200