折りたたんで省スペース化 折りたたみ式宅配ボックス

2020年07月21日

 戸建て住宅向けの折りたたみ式のステンレス宅配ボックス『MULFOL-T(マルフォル・ティー)』です。使用時50cmから12.5cmに折り畳め、省スペース化を図ることができるだけでなく耐水性と耐久性、そしてデザイン性も追求した商品。

▲使用時50cmから12.5cmまで折りたたんで省スペース化

耐水性と耐久性が自慢 でもデザイン性も追求

ワクイ / MULFOL-T(マルフォル・ティー)

 環境ステーションを主に製造するワクイ(新潟県燕市)が、戸建て住宅向けの折りたたみ式のステンレス宅配ボックス『MULFOL-T(マルフォル・ティー)』を提供しています。通信販売のニーズが高まる一方、再配達の抑制や新型コロナウイルスの感染予防などの観点から宅配ボックスに注目が集まっています。しかし、宅配が毎日あるとは限りません。そんなときはスペースを専有する邪魔な存在でしかありませんが、この商品なら使用時50cmから12.5cmに折り畳め、省スペース化を図ることができます。

 宅配ボックスといえば気になるのが、耐水性と耐久性。さすがに完全防水とまではいきませんが、収納された荷物を濡らさないための工夫が凝らされています。例えば、ボックス内部に中パネルを設けることで、開口部や背面からの水の侵入を防ぐだけでなく、カバーを収納するときも内部に水滴が侵入しないようにしています。耐久性については40kgの重さの荷物でも収納することができます。また、折りたたみ部分は新潟県工業技術総合研究所の2万回にも及ぶ耐久テストに合格しています。

 こうした耐久性の実現は、一貫した自社内生産にこだわっているからです。国産のステンレス製品によっては海外で製造したパーツを組み立てている場合があります。また、分業体制で商品を製造している場合も珍しくありませんが、イメージ通りの製品を作り上げるために板金から折り曲げ、プレス、溶接、研磨などの製造工程すべてを自社工場内で一貫して行っています。ただ、品質だけでなくデザイン性も追求。「第43回ジャパン・ツバメ・インダストリアル・デザインコンクール2020」の準グランプリにあたる経済産業省製造業局長賞を受賞しています。

 折りたたみ式の宅配ボックスを開発するに至った理由は、この商品を開発する以前に「MULFOL」という多目的収納スペース兼ゴミ箱を開発したときのことです。東京や地元新潟の展示会に出展した際、来場者の多くが、これを改良して折りたたむことができる宅配ボックスを開発すればニーズがあるのではないかという声が多く寄せられたことから開発することになりました。

【商品概要】
名称:MULFOL-T(マルフォル・ティー)
価格:¥120,000(税別)/¥132,000(税込)
サイズ(mm):展開時:約W550×D510×H655(D715ハンドル含む)、折りたたみ時:約W550×D125(D300/足部含む)×655(D715ハンドル含む)
カラー:2色展開 (ブラック/ホワイト)

【会社概要】
社名:ワクイ
設立: 1939年(昭和14年)7月21日
代表取締役:涌井義弘
資本金:1,000万円
事業内容:主に精密板金を主とし、ステンレス素材の製品企画から開発・製造、製品化および販売、ステンレス製大型ゴミ箱、ステンレス製業務用厨房機器、ステンレス製インテリア製品、医療機器、エクステリア製品など
社員数:42名(男性33/女性9名平均年齢30代半ば)
本社所在地: 〒959-1276 新潟県燕市小池3330-19
連絡先:0256-62-5061