月980円で設置できるクラウドカメラ。駐輪場の監視カメラに

2024年10月08日

　IoT向け通信サービスを提供するソラコム（東京都港区）は、インターネットに接続するクラウドカメラサービス「ソラカメ」を販売しています。安価な利用料金や設置の自由度も高く、賃貸管理会社からの問い合わせが増えています。物件のごみ捨て場や駐輪場に設置して監視カメラとして利用するほか、空室への設置を検討するケースもあります。

防水・軽量で、設置場所の自由度も高い

ソラコム　／　ソラカメ

　「ソラカメ」は、カメラで撮影した映像をインターネット（Wi-Fi）経由でクラウドに常時録画できるカメラサービスです。賃貸管理会社で「ソラカメ」を利用するシーンとして、原状回復工事や清掃のモニタリング、さらに、物件の早朝・夜間の景色も確認したいという入居希望者への映像提供などが考えられています。

　「ソラカメ」の特長は、撮影した映像をパソコンやスマートフォンで見ることができる点です。録画データはクラウド上に保存されるので、データ確認のために設置場所へ行く必要がありません。

　安価な利用料金も大きな特長です。月額利用料金は、録画データの保存期間によって決められていて、7日間分の録画映像を保存することができるプランは、カメラ１台あたり月額990円（税込み）です。使用するカメラは、小型タイプ「ATOM Cam（アトムカム）２」と、首振り機能付きの「ATOM　Cam Swing（スイング）」の２種類。どちらも防水・防じん仕様で、屋外に設置することもできます。

　これまで導入した企業には、小売業や製造業、建設業などが多く、その購入台数も１台から1000台以上と幅があります。その用途は、スーパーマーケットの生鮮食品売り場に設置して適時の商品補充に役立てたり、建設現場で資材置き場の監視に利用したりしています。同社の鬼木洋平プロダクトマネージャーは、「従来の監視カメラの代替としてだけではなく、導入の手軽さや設置の柔軟性に注目し、新たな付加価値の創出にソラカメを活用しようとする企業が多い」と語ります。