【トレンドニュース】配信内Q&Aまとめ 大規模修繕特集編

2021年11月05日

10月26日配信の賃貸トレンドニュース「家主のための大規模修繕・大解剖!」「 給水管を取替えずに復元する『酸化被膜広報の秘密』 」ご視聴の皆様から、配信中にいただいたご質問の回答をまとめました。

家主のための大規模修繕、大解剖!

Q. 大規模修繕の工事の良しあしのチェックのポイントを教えてください。

カシワバラコーポレーション山本さん:たとえば、外壁の塗装を例に。塗り終えると、良し悪しの判断がほぼ分からないと思います。RC構造の場合、塗装の前に必ず下地塗装を行う。ひび割れや欠損などがないか念入りに調べてくれる業者かどうか、終わってからでは遅いので、しっかり確認してくれる業者選びが重要。工事の途中報告の連絡内容などしっかり見ることも重要。

朝日リビング竹原さん:施工途中や施工後に「どのような施工を行うか・行ったか」の報告を写真で貰えるかなど事前に確認する。また、賃貸物件での大規模修繕なので、入居者さんがいる状態ベランダの補修作業を行うこともある。職人のモラルや入居者さんへの工事通知など管理がしっかり出来ているかなど選ぶ基準になるかと。

リノ・ハピア小野原さん:安全管理をどのように行っているかの確認。例えば、足場を組み終えた後は資材がぶつからない距離感を取っているか、柔らかいクッション材を置いているかなど、周囲に対する配慮・安全管理が出来ているかなど。また、賃貸の場合、工事前に入居者さんへ資料配布を行っているか、入居者さんに対する配慮ができているかなど確認を。

3社共通:工事後は分からない。業者選びの段階で、工事計画や施工内容を見て吟味を。

Q. 足場工法とブランコ工法で価格が違うという事があると言われていますが、やり方での良し悪しを教えてください

朝日リビング竹原さん:基本的にどの業者さんも似たような回答になると思う前提で。

コストが安い 通常足場<ブランコ
作業性    通常足場>ブランコ

 大規模修繕は、足場仮設後に下地補修、タイル張替、洗浄、塗装、シーリング工事、ベランダ防水など他にも多数の工事、最後に検査があります。それぞれの作業を効率良く、面毎に行う事で工期短縮や工事品質向上にも繋がる。一般的な大規模修繕工事には、通常足場仮設が向いています。足場仮設が難しい場合や、部分的な工事にはブランコ工法が向いているケースがあります。

リノ・ハピア小野原さん:代表して図で説明しますね。

<ブランコ工法>

■メリット 
・価格が安価。
・居住環境への影響が少ない。
■デメリット
・現場代理人(現場監督)の管理が難しく品質・仕上がり等、作業員(職人)に依存せざるおえない。
・作業体勢が不安定な為、作業効率が悪い。特に工具を使用する作業などは、反力が発生し適正な施工が難しい。
・塗料の飛散や落下物を防ぐことが難しい

<足場工法>

■メリット
・作業員(職人)の体勢が安定するため、効率よく、しっかりとした施工ができる。
・現場代理人(現場監督)が管理しやすく、品質パトロールなど社内検査ができる。また、オーナーさんに確認してもらうことも可能。
・塗料の飛散や落下物を最低限に防ぐことができる。
■デメリット
・価格が高い。
・居住環境への影響が大きい。
・不審者の侵入など、防犯上の心配がある。

カシワバラコーポレーション山本さん:金額については、建物の形状、立地条件により異なるので案件ごとに見積依頼をオススメします。

ブランコつまり、ゴンドラ工法のメリットは、超高層やタワーマンションなどの背丈の高い建物に有効で、足場と比べ部屋の前を遮ることが少ないので、居住者のストレスなど軽減できること。その逆に、低層のマンションや横長のマンション(盛替え回数が増える)には不向き。1回に使用できる作業工種が限られ多工種での使用が出来ず、検査等に使用した場合、作業員が使用することも出来ない。

足場工事のメリットは、多くの工種が広範囲で作業が可能で、検査も随時行え計画が立てやすくなること。デメリットは、居住者の視界を工期中遮るのでストレス等与える可能性がありますね。


給水管を取替えずに復元する『酸化被膜広報の秘密』

Q.赤さびができた配管に酸化被膜工法を導入する場合は、どのようにしたらよいでしょうか?

都市拡業田尻恵保社長:とても簡単。集合住宅であれば、ポンプの後に付けるのが良い。水槽の中にも補助具があるので、やはり現場を見るのが一番。また、建築図面を見て判断することも可能なのでまずは相談をお願い致します。


「家主のための大規模修繕、大解剖!」動画配信のダイジェスト版は、間もなく公開されます。